猫の祖先「リビアヤマネコ」

リビアヤマネコ(African Wildcat または Desert Cat、学名:Felis silvestris lybica)

は、今、世界中にいる猫の祖先なんです。

「そんな猫の祖先なんて、どうでもいい」

とあなたは思うでしょ?

でもこの猫の祖先のことがわかると、いまあなたの身近にいる猫の不思議な行動も理解できちゃうんです。

例えば、猫はとてもからだが濡(ぬ)れるのを嫌いますが、もともとリビアヤマネコが砂漠で進化したからです。

また、猫は高いところがとても好きです。
これは、リビアヤマネコのそのまた祖先が、森で生活してたからなんです。
ほかにも、今いる猫はご先祖の習性をいろいろ引き継いでいます。

ちなみにこのリビアヤマネコは今でもアフリカなどにいます。
人間と生活するようになったのは、9500年前だといわれています。 (他にもいろんな説があります)
そして7000年前ごろから、古代エジプトで生活するようになったようです。

リビアヤマネコが、人間と生活するようになったきっかけは、ネズミだと考えられています。
どういうことかというと、 古代エジプトにはトウモロコシなどの穀物をねらうネズミが多くいました。
そのネズミを、リビアヤマネコがつかまえて食べるようになったようです。
古代エジプト人にとって、リビアヤマネコは、 穀物を荒らすネズミを食べてくれる、ありがたい動物だったんです。

それからリビアヤマネコにとっても、人間の近くで生活したほうが、 エサになるネズミや野うさぎを捕まえやすい。
ようするに、リビアヤマネコと古代エジプト人にとって、 一緒に生活することは、お互いがトクすることだったってことです。

ただ、人間と一緒に生活するようになったきっかけには、もうひとつ説があります。
それは、信仰のために神殿で飼われていた、というものです。
なにしろ、少なくとも4000年は前の話なので、正確なことはわかりません。

それと、リビアヤマネコとふつうの猫には大きな違いはありません。
ただふつうのあなたの身近にいる猫のほうが、繁殖能力に優(すぐ)れています。